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February 27, 2017
楽園へ
長年担当させていただいていたお客さまが、ご結婚と共にモナコに移住されました。モナコ公国(通称モナコ)は、首都モナコ市が全領土であり、世界で二番目に小さい国なのだそうです。
『遊びに来て下さいね』と、日本への一時帰国の度に言って下さるお言葉に甘えて、図々しくも旅に出ることにしました。前回の旅行記に書かせていただいたウィーンは、そのはじまりです。モナコには空港がないためフランス領のニース(コートダジュール国際空港)へ降り立ちました。空港まではお客さまが車で迎えに来て下さり、途中、F1で有名なヘアピンカーブなどを案内してもらいながらご自宅へと向かいました。なんと、モナコで日本食レストランを経営されていらっしゃるのです!
翌朝は、香水の街、フランス・グラースへ向かいました。前日、車の中から駅の場所を教えてもらっていたにも関わらず道に迷い、売店のお姉さんに聞いてはたみたもののフランス語の説明を全く理解出来ず…笑。(公用語はフランス語で、モナコ語、英語、イタリア語などが使われているそうです。)
迷いに迷って辿り着いた駅、しかし今度は切符の買い方がわかりません。駅員さんはどこにも見当たらず、ホームに入って来た列車にそのまま乗ってしまいました。これでは「キセル」乗車になってしまう…と、慌ててお客さまに電話。「大丈夫だよ。車掌さんが来たら電話して」と。早々にご迷惑をお掛けした私です。結局、車掌さんが現れることもなく、目的地のグラース駅に到着しました。この街を訪ねた目的は、GENERALD(ガリマール社)の香水作りワークショップです。
香水作りは、まず、ベースノート(最後まで残る香り)、ミドルノート、トップノートの中から組み合わせたい香りをチョイスしていきます。しかし、数百の原料のボトルを前になかなか決めることが出来ません。日本語が堪能なアドバイザーの助言を得て、ベースノート4種類、次にミドルノート6種類、最後にトップノートを5種類選び出して調合していくと、柑橘系の甘酸っぱい香りが漂い出しました。念願のオリジナル香水の完成です!
その後、街をブラブラして、帰路は駅員さんから切符を購入することが出来ました。
夕食は、お客さまのご家族が経営されている高級レストランへご招待していただきました。日本食が恋しくなっていたこともあり、楽しい食事となりました。すべてが美味しかったです!デザートを食べ終わったころ、私が美容師だと聞きつけたスタッフの方々が、どうしても髪を切って欲しいとのことで、急遽お二人のカットをすることになりました。
翌日には、お客さまご夫妻に、「サントロペ(Saint-Tropez)」1泊旅行に連れて行っていただきました。ここは、フランス南部にあるリゾート地ですが、かつてはフランスを代表するアーティストたちの密かな避暑地(小さな漁村)だったそうです。夜は、お勧めのフランス産の牡蠣を山ほど食しました。濃厚なお味です^^ 2日目には、カンヌに美味しい生牡蠣のお店があるからと、そこでも空殻の山が出来ました(笑)。
昨年7月、ニースでの事件を耳にした際には、心配な気持ちと共に、あの海岸を歩いたことを思い出して、とても悲しくなりました。
いつかまた訪れてみたいです。